第8回里山塾を開催しました
1月21日(土)に『本庄早稲田の杜 里山塾2016』第8回目の講座を開催しました。
今年度最後の里山塾では、大久保山散策と1年間を振り返り発表を行いました。
***参加者からの質問と大堀先生の回答を掲載します。***(一部:都合で文章に多少の変更があります)
(参加者の質問:黒色/大堀先生の回答:青色)
サツマイモ畑の排水は?
水が抜けるように工夫する
早稲田の土地だから一般の人がいうことはできませんが、旧本庄市内にただ1つの大久保山であり自然も大切だし、動物たちが住む環境も必要だと思う。
市民の憩いの場所ですから。大学に遠慮することはありません。
排ガスのため、木が枯れると聞きました。枯れないためにできることはあるのか。
赤松は貧栄養の場所で成長します。松枯れは落ち葉かきをしないのと排ガスに複合的な原因で枯れます。
巣箱に書いてあった数字は何か、疑問に思いました。
住所か何号室の役割。
タカの子育てに何か良い方法はないものか。
緑を残す、豊富なエサ。
樹木や草花の名前の覚え方 野鳥の名前を知る方法。
携帯図鑑を持ち、繰り返し野外を歩く。
サツマイモはなぜ少ない肥料で取れるのか。
お日様があれば地下に栄養をためられる。湿った土はきらい。
落ち葉からどう堆肥をつくるか。
葉を食べる幼虫の糞についたバクテリアが分解する。
自宅によく来るヒヨドリその他の野鳥は大久保山周辺をねぐらにしているのか、それとももっと近くに住んでいるのか。
鳥によって違います。カラスやムクドリは大きな集団ねぐら、シジュウカラは木の孔で1羽ずつ。
オオタカの繁殖のために必要な条件
50ha位のまとまった緑が必要といわれている。
なんで落ち葉の下にカブトムシの幼虫がいたんですか?
カブトムシが卵を産み付け孵化し、葉を食べ育つ。
今後日本の原風景の里山はどうなっていくのか、または守っていくためにはどうすればよいか。
残すこと、使うこと、新しい循環型を作り出すこと。
自宅の周辺でオナガをよく見かけます。エナガとオナガは別の種類なのでしょうか?
はい。オナガはカラスの仲間。エナガは雑木林など。
森林保持率はどのくらいの値がベストなのか。
多ければ多いほどいいが、町にいくつかの大きめの緑が残っていること。
関越の排ガスのためにこのまま大久保山の木が枯れてしまうと困るので、対策はできないのか。
毎日たくさんの排ガスを浴びますからね。
この頃大久保山歩きをしていて、いろいろの木や鳥や魚を見かけてもなに?と思うことが多く図鑑を見てもそれらしいなで終わってしまうことが多々ある。
何回も何回も出会い、見るしかありません。
場所によってナメコにつく虫の量が違っていた。
湿度や日照りなど、いろんな要因があるのでしょうがわかりません。
オオタカの餌場が減ってしまっているのではないか。
開発圧だと思います。
新潟県南魚沼市清水集落(湯沢の里山)で八丁トンボが飛ぶ頃に間伐、下刈りを行うと大変なのでしょうか。
梅雨だから雨の日が多いだけです。
大変良かったです。来年も参加したいです。
◎。
オオタカの繁殖で巣立ちまで確認できなかったのが残念でした。来年度には繁殖してほしいと思いました。
ここの所山の周辺の自然が減ったのが原因か、オスの事故死でダメになることが多い。
私には難しい議論もありました。でも歩いたりするのは、楽しく、良かったです。
そうですね。気を付けます。
何年も続けて参加していますが、いつも楽しく特に森の中を歩く時間は大スキです。
僕もです。
野鳥を鳴き声で判断する方法。
経験をつむしかない。
人間が周囲の自然を利用しながら同時に環境を保全してきた歴史を知ることができた。この関係を現代にどのようにつなげていくか考えさせられた。
未来に残さないと。
子供と一緒に散策やサツマイモ植え、いも掘り、落ち葉かきなど様々な体験ができとても楽しく良い経験ができました。
お子さんにとっては良い経験になる。
里山を利用することによって多様な環境が作り出される。
使うが守る精神。
里山学全般のまとめも図鑑のようなもので見てみたいものだ。
本はたくさんあります。たくさん歩く、見る、考える。
四季折々の行事に参加して、今まで知らなかった自然の中の楽しみを知りました。地元の歴史や地理や生物のことをたくさん教えてもらいました。
まだまだわからないことが多いです。
清水でお米・なめこ等注文できればいいと思いますが。
できますよ。
理論と実践の合一。
話を聞き、作業する、散策する。
落ち葉かきの後のキンラン、ギンランの見学のため早く開催を!
4月の終わりに。
海との関係が分かる場所に行ってみたいです。
海ですか。ちょっととおいかも。
本庄に長年住みながら大久保山のことはほとんど知りませんでした。
いつ歩いても新しい発見が。
まだまだ奥が深そうなのでもっと大久保山を知りたいと思いました。
その通り。
どんどん都市化している本庄市の里山の大切さをみんなに伝えるにはどうしたらよいか。
市にもお願いしましょう。
里山の料理を食すなどもいいのではと思う。
そういうのが一番。
この里山塾はもっと子供たちの参加を増やすことが大事ではないかと思いました。
最初はそういうコンセプトでした。
ナメコの駒うちも体験したい。番外編春と秋開催してほしい。
番外編が増えますが希望者がいれば。
参加してくださった皆様、1年間ありがとうございました。