~本庄の川を取り巻く環境について~
『川のシンポジウム 2018』を開催しました
◆概要
「川」という共通のキーワードで結びついた若者たちは様々な形で交流・協力し、そして互いに刺激を受けあいながら活動を行っています。このシンポジウムでは、彼らの活動を紹介させていただくとともに 川を取り巻く環境について、みなさまと一緒に考えてみたいと思います。
◆発表者
● 本庄市立藤田小学校5年1組
テーマ:「河川調査~元小山川をきれいにするために~」
概要:河川調査を行って、12年目になりました。元小山川をきれいにするために、自分たちのできることを発表します。
● 早稲田大学本庄高等学院河川研究班
テーマ:「本庄市内河川に於ける小型河川エビの外来種汚染の状況とその理由」
概要:皆さん、外来種問題はご存じだと思いますが、こんなに小さなエビまで外来種に汚染されています。現状とその理由を発表します。
テーマ:「小山川に於ける小型河川エビのオスメスの状況とその理由」
概要:エビの調査をしている過程で、オスメスの比が場所によって異なることが分かってきました。また、オスメスで生命力に違いがあることもわかってきました。
● 早稲田大学理工学術院榊原研究室 ジェイク・ジョンストン氏
テーマ:「ゴールドクレストの重金属に対するファイトレメディエーション能力」
概要:ファイトレメディエーションとは土や水の中にある汚染物を植物が水分や養分を吸収する能力を利用して取り除くこと。ゴールドクレスト(Cupressus macrocarpa)は多くの植物と同じくファイトレメディエーションの能力を持っている。この能力を試そうと6種類の重金属を2週間の間吸収させ初期と後期の濃度を比べたところ、ゴールドクレストは重金属を取り除くのに適していることが分かった。特に(六価)クロムと鉛の除去の効率が最もよく、コバルト、銅、ニッケル、カドミウムの効率は比較的低かった。重金属はそれぞれ別々の実験で効率をはかり、植物を各重金属の入った水溶液に入れて実験を行った。光は一日12時間与え、土及び栄養は一切使わなかった。
◆特別講義
埼玉県環境科学国際センター 木持 譲 氏
テーマ:「中国における河川フィールド環境教育の意義と効果」
概要:国際環境協力では、国や地域の地理・機構、経済・エネルギー事情への柔軟な対応が必要不可欠です。何よりも重要なのは環境保全・改善意識の啓発であり、子どもたちから始める環境教育がたいへん効果的です。そして、河川などフィールドでの実体験を組み込む事の素晴らしい効能は、元小天川・小山川を中心に皆様とともに進めてきたこれまでの活動が実証済みです。
今回は、埼玉県と友好県省協定を締結している中国・山西省の研究者とともに、山西省の小学生を対象に実施した、河川フィールド環境学習の結果について報告します。そして、今後の活動のヒントが導出できるかみんなで考えてみたいと思います。
埼玉県環境科学国際センター 金澤 光 氏
テーマ:「元小山川のカダヤシはどこからやってきたの?」
概要:2009年に初めて城下橋で発見されたカダヤシ! そのルーツをたどる!
その他、会場外にてポスター、パネル展示、ワークショップあり
【開催概要】
2018年3月10日(土)
13:30~15:40
早稲田リサーチパーク・コミュニケーションセンター
4階 レクチャールーム2
【申込方法】
事前申し込みは不要です。
直接会場にお越しください。
【問い合わせ】
公益財団法人本庄早稲田国際リサーチパーク
地域連携支援部
電話 0495-24-7455
FAX 0495-24-7465